2026年8月1日  23:00

第4報

■ 災害概要

7月28日に発生した「令和8年熊本地震」(M7.1、最大震度7)に対し、TMATは熊本県八代市および氷川町周辺にて緊急医療支援を展開している。八代トヨオカ地建アリーナ救護所での診療や支援物資搬入等支援活動を継続している。

 

行動経過・活動実績(202681日)

【朝ミーティング・夜間帯振り返り(08000915)】

08300845TMAT車急患搬送):

早朝に持病の悪化を認めた避難者について、かかりつけの県内病院へ受入調整を行い、TMAT緊急車両(大浦看護師、関根救急救命士、森野臨床工学技士)にて搬送を完了した。

 

0900TMAT内カンファレンス):

夜間帯の搬送事例を踏まえたスクリーニング体制強化と夜間医師オンコール化の検討、施設支援(鏡クリニック・希望の郷たいよう)、ならびにDWAT等連携や避難所環境改善の方針を共有した。

 

【日中活動(09151700)】

09151200(午前診療・後方支援):地建アリーナ救護所にて午前診療を開始。

並行して各連携団体のコンタクトリストの更新および物資調達の調整を実施。

1230アリーナへ到着したDWATと合田医師・村上看護師が対応し、今後の連携体制を協議。

13001630(鏡クリニック支援・希望の郷たいよう往診)(伊藤医師、阪井看護師、中嶋理学療法士):

・鏡クリニック支援: 支援物資の引き渡し、現状調査、自信発生時に施設内に散乱した書類整理、および福岡徳洲会病院チームからのTMAT物資補給の受け取りを実施した。

・希望の郷たいよう往診: 現状調査および避難者3名の診察を実施。応急的な外傷処置を行い、資材を再整備して再度対応する方針とした。

13301535(避難所内生活環境支援・避難所対応)(村上看護師、大浦看護師、関救急根救命士、柳川薬剤師、森野臨床工学技士):

廊下で生活する避難者への個別声かけを実施し、小アリーナ内への移動およびエリア区分け(ゾーニング)の実施予定を周知した。今後は避難者の体調や状況に応じた最適な配置を行えるよう、密に相談・調整をしながら環境改善を推進していく。15:35頃、避難所内で不穏状態となった避難者に対し関根救命士が初期対応を行い、その後DPAT(災害派遣精神医療チーム)へ引き継いだ。

1700TMAT内全体カンファレンス):

本日の活動実績共有および翌日以降の方針を共有。

段ボールベッドの導入や消灯ルール等による避難所環境改善、DWAT・福祉避難所等との連携推進、医師オンコール化等の医療・薬務体制の調整、不穏対応を含むDPAT・警察等との多機関連携、および他施設支援の継続方針を共有した。

18:0018:20(夕診開始・日勤撤収): 合田医師、村上看護師、阪井看護師、森野理学療法士により夕診を開始。当直担当を除く隊員は17:30頃にホテルへ向けて出発した(22:30ホテル帰着し、本日の活動を終了とした)。

本日は26名の診療を実施。昨日に引き続き地震による軽症外傷(創傷・骨折等)に加え、避難生活などの環境変化に伴う血圧の増悪や発熱・ストレス等の体調不良が見られた。

 

【診療の主な傾向】

内科系疾患(避難生活ストレス関連症状、便秘、高血圧等)が中心。早期介入に向けたスクリーニングを意識した診察を展開。

 

■ 今後の方針

地建アリーナ救護所での24時間診療・当直体制および巡回・往診を継続するとともに、行政(八代市・氷川町)・DWAT・DPAT等の専門チームと密に連携し、避難所の環境改善、個別福祉ニーズへの対応、医療機関への確実なアクセス支援を推進していく。また、段ボールベッドの搬入・設置に伴い、避難者の体調や状況に合わせた避難所内の環境整備およびエリア区分け(ゾーニング)を実施していく。

 

事務局担当

野口 幸洋(NPO法人TMAT事務局長/一般社団法人徳洲会東京本部)

阪木 志帆(NPO法人TMAT/一般社団法人徳洲会東京本部)

文責 事務局 野口 幸洋