2026年8月2日 19:00
第5報
■ 災害概要
7月28日に発生した「令和8年熊本地震」(M7.1、最大震度7)に対し、TMATは熊本県八代市にて緊急医療支援を展開している。八代トヨオカ地建アリーナ救護所での24時間診療・巡回を継続するほか、多団体と連携し、避難所の環境整備(ダンボールベッド導入・ゾーニング)や食料確保、要配慮者の移送支援を実施している。
■ 行動経過・活動実績(2026年8月2日)
【8月1日夜間帯(17:40 〜 8月2日 08:30)】
17:40〜18:40(希望の郷たいよう処置): 伊藤医師、山本看護師、樺山看護師が宿舎へ帰還前に同施設へ移動し、日中応急処置の続きを実施。
19:00(方針会議・環境衛生): 合田医師、村上看護師が、TMAT先遣隊であり現在はDMATとして熊本県DMAT調整本部で活動中の鈴木医師、および施設管理者2名と施設内の情報共有・今後の方針会議を実施。並行して阪井看護師、中嶋理学療法士が施設内トイレの清掃作業を実施した。
21:55〜00:10(近隣住民保護・救急搬送): 近隣住民より歩行不安定な高齢者の保護依頼があり対応。ご家族と相談のもと、帰宅する準備を進めていたところ、意識レベルの低下を認めたため救急搬送を実施した。
06:00〜07:00(物資・食料配給): 当直チームにて朝の物資管理および食料配給を実施。
【朝ミーティング・日中活動(09:00~18:20)】
09:00(TMAT内カンファレンス):TMAT内で夜間帯の報告、本日の活動予定、今後の方針について確認。
09:30〜(チーム別分隊活動):
・午前診療(伊藤医師、樺山看護師、森野臨床工学技士):アリーナ内救護所にて午前の外来を開始。
・避難所アセスメント(村上看護師、大浦看護師、山本看護師、阪井看護師、関根救急救命士):関根救命士は施設の環境等についてアセスメントシートを作成するため、施設内調査を開始。看護師メンバーは避難所のゾーニング、福祉的要配慮者の調査、別棟の状況調査を展開。
・モバイルファーマシー連携(柳川薬剤師):モバイルファーマシー(災害用移動薬局車)が到着。薬剤の確認や災害時処方箋ルールの協議を実施。
他機関連携:ダンボールベッド40箱が到着。日赤チームと共に展開を実施。また並行して、DWAT(災害派遣福祉チーム)とともに、要配慮者のスクリーニングとアセスメントを開始。
12:00〜13:45(配給支援・環境整備・食料対応):
・関根救急救命士が昼食配給支援および小児用食料のアナウンスを実施。
・大浦看護師がDWATと協力し、認知症避難者への問診を実施。
・山本看護師、阪井看護師が避難所2階の清掃を実施。
・ゾーニング推進:伊藤医師、村上看護師、森野臨床工学技士、関根救急救命士、日赤チームにて、小アリーナの避難者へ移動の理由を説明し同意を得た上で移動を実施。
14:00〜17:30(ダンボールベッド設置・要配慮者誘導):
・午後診療(合田医師、池田看護師、阪井看護師、柳川薬剤師):アリーナ内救護所にて午後の外来を開始。
・アリーナ内清掃(村上看護師、大浦看護師、池田看護師、阪井看護師、中嶋理学療法士、関根救急救命士):段ボールベッド導入に向けて、清掃を実施。
・設営・配置: 日赤チーム指導のもと、地域の中学生、ボランティア、DWATと協働してダンボールベッドを作成・配置(15:30完了)。
・要配慮者誘導: TMAT隊員が介助の必要な避難者の誘導し、荷物移動等は日赤チームおよび地域の中学生と協働で支援を実施(17:10完了)。
・住民アナウンス: 日赤チーム、村上看護師、大浦看護師、樺山看護師にて、今後の段ボールベッド、区画分けについての周知・説明を実施。
16:45〜17:30(急患処置・救急搬送): トイレ移動中に急変した避難者を発見。伊藤医師の診察のもと、近隣病院へ救急搬送。山本看護師、関根救急救命士が搬送車に同行し、17:30にアリーナへ帰着した。
17:55〜18:20(夕方ミーティング):
TMAT内ミーティングにて本日の活動の共有および翌日のダンボールベッド大規模組み立て(100台以上)の予定を確認した。
本日は32名の診療を実施。昨日に引き続き地震による軽症外傷(創傷・骨折等)に加え、避難生活などの環境変化に伴う血圧の増悪や発熱・ストレス等の体調不良が見られた。


野口 幸洋(NPO法人TMAT事務局長/一般社団法人徳洲会東京本部)
阪木 志帆(NPO法人TMAT/一般社団法人徳洲会東京本部)
文責 事務局 野口 幸洋





