2026 年 8 月 13 日 21:00
第16報
■ 災害概要
7月28日に発生した「令和8年熊本地震」(M7.1、最大震度7)に対し、TMATは熊本県八代市にて緊急医療支援を継続している。八代トヨオカ地建アリーナを活動拠点とし、救護所診療、夜間対応、周辺避難所への巡回診療、感染対策、避難所環境整備を実施している。8月13日は、NHO・熊本南病院、熊本県薬剤師会、DICT(感染対策制御チーム)、八代市等と連携し、感染対応、薬剤相談体制の整備、避難者の生活環境改善を進めた。
■ 行動経過・活動実績(2026年8月13日)
【夜勤帯(8月12日夜~8月13日)】
夜勤者:江口診療看護師、坂上薬剤師
夜勤帯は、発熱、咳、咽頭痛などの体調不良を訴える避難者に対し、バイタルサインの確認や経過観察を行い、必要に応じて翌日の受診を促した。感染対応室のラウンドでは大きな変化は認められず、夜間巡回時には服薬方法に関する相談にも対応した。
【日中活動】
【感染症対策:岡本看護師】
・感染対応中の避難者1名の隔離を解除し、新たな感染症陽性者1名を受け入れ。感染対応室のベッドコントロールを実施した。
・鏡クリニックと連携し、感染性廃棄物の撤去を実施した。
・前日に感染症陽性となった透析患者について、透析クリニックと共に透析時間を調整した。
【アリーナ支援・環境整備:渡邉看護師、雌熊看護師、NHO看護師2名、熊本南病院看護師3名】
・巡回チームと環境整備チームに分かれ、避難者の健康確認と生活環境の整備を実施した。
・環境整備チームは、手すり・自動販売機等に関する環境整備を実施した。
・入口付近に外履きが散乱していたため、八代市と協議し、避難者自身で靴を管理できるようビニール袋を配布した。
・避難者の所在を把握しやすくするため、ベッド名を記載した名札を配布した。今後は、各避難者が自身のベッド周囲を整理できるよう継続して声かけを行う方針とした。
【巡回診療:川越医師、藤巻看護師、坂上薬剤師】
・八代第二中学校では診療希望者なし。希望の里「たいよう」で1名に対応した。
救護所診療:川越医師、NHO医師1名、井口看護師、加藤薬剤師
・午前8名、午後5名を診療、感染対応室では5名の診療を実施
本日の診療対応は18名となった。
・外科系は継続処置が中心。内科系では、前日に感染症陽性となった避難者周囲の体調不良者が受診し、新たに感染症陽性者2名を確認した。いずれも自宅へ帰宅したため、感染対応室の増床はなかった。
【DVT予防・薬剤支援・調整】
・江口診療看護師がDVTラウンドおよび環境整備を実施した。
・加藤薬剤師が熊本県薬剤師会と連携し、TMAT診療室横に「お薬相談ブース」を設置した。
・浅野看護師、雌熊看護師、井口看護師が調整会議に参加した。
・DICTによる感染対策ラウンドでは、感染対策上の問題は認められず、良好な管理状況との評価を得た。
【感染対応】
・新たな感染症陽性者の発生を踏まえ、周囲の避難者を含めた体調変化の把握を継続する。保護対応室は現時点で増床なし。
・保護対応中の避難者については、ベッドコントロールと透析等の継続治療に必要な外部医療機関との調整を継続する。
【処方・薬剤相談】
・お盆期間はかかりつけ医の休診による処方相談が見込まれるため、TMATと熊本県薬剤師会のお薬相談ブースを活用し、対応可能な調剤薬局へ案内する。
本日は、感染対応と避難所環境整備を中心に、NHO・熊本南病院、熊本県薬剤師会、DICT、八代市等との連携を継続した。救護所では15名に診療対応し、アリーナ内転倒による緊急搬送にも対応した。感染症陽性者の発生に伴う健康観察やベッドコントロールに加え、お盆期間の処方相談に対応するためのお薬相談ブースを設置した。今後も、避難者の健康状態と生活環境の変化を把握しながら、地域医療への移行を見据えた支援を継続する。

事務局担当
野口 幸洋(NPO 法人 TMAT 事務局長/一般社団法人徳洲会東京本部)
阪木 志帆(NPO 法人 TMAT/一般社団法人徳洲会東京本部)
浅野 京香(NPO 法人 TMAT/医療法人徳洲会徳之島徳洲会病院)
文責 事務局 野口 幸洋





