2023トルコ南東部地震 TMAT災害医療活動報告

2023年2月18日11:00

第11報

2月17日 以下 現地時間)
7:00頃

第1陣9名、通訳4名、広報1名はアダナを出発。活動サイトのオスマニエバーチェに向かった。なお、メンバー全員健康状態は良好。
※本日より休息日を設けており、1名休息

9:00頃~17:00頃

活動サイト(バーチェの病院前仮設診療所)に到着。昨日に引き続き診療活動を開始。

本日もトルコの医療チームUMKEと共同で実施。本日は外科疾患25 件、内科疾患19件、合計4件の対応を行った。
本日も外傷患者の創部フォローが多くを占めている。失神を主訴に救急搬送された患者がおり、心原性失神を疑いエコー、12誘導心電図検査を実施。TMAT持参のモバイルモニター心電図を装着しバイタル測定したのち、低血圧認め点滴開始し輸液負荷実施で血圧が改善した事例があった。UMKE のサポートで処置も実施した。また、診療の合間をぬって、日本とトルコの治療方法についてディスカッション。トルコ側のチームから、日本のスタンダードからみてトルコの方法がどうか?など、様々な視点で情報交換を行った。

また、午前中は地元の看護師が診療に来れない患者の往診に出るとの情報があり、TMATから鈴木医師と久保山看護師が同行。幸い、往診の対象となった患者おらず、代わりにオスマニエにある県立病院を視察。この病院は地域の災害拠点病院の役割を果たしており、発災当初は多くの患者や重症患者が来ていたが、今は落ち着いており、スタッフも充足しているとのこと。

本日の診療は 17:00 に終え、EMTCC への MDS 報告を実施して活動終了となった。

17:00頃

バーチェの活動サイトを出発。

19:00頃

アダナの宿舎到着。
明日も本日同様7:00にアダナを出発し、活動サイトに向かう予定。(1名休息予定)
また、明日はガジアンテップで活動しているJDR医療チーム(国際緊急援助隊医療チーム)の活動サイトを鈴木医師と合田医師が訪問する予定。

引き続きご支援と協力宜しくお願い致します。

持参した心電図モニター使用

子供の診察も実施

オスマニエ県立病院

被害受けたオスマニエ中心部のマンション

【クラウドファンディングについて】

多くの皆様のご協力により、第1目標の金額を達成いたしました。誠にありがとうございました。
第2陣の派遣が決定し、今後も診療を継続していきます。次の目標に向かい、皆様のお知り合いの方を含め TMAT の活動をご紹介いただき、ご協力を頂戴できればと思っております。何卒宜しくお願い致します。

TMAT トルコ南東部地震支援クラウドファンディング

事務局担当
野口 幸洋 (NPO 法人 TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)
阪木 志帆 (NPO 法人 TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)

文責 事務局 野口 幸洋

【2023トルコ南東部地震】活動報告第11報PDF