1月16,17日沖縄県沖縄市の中部徳洲会病院にて第16回目となる中部南部共同ベーシックコースが開催されました。中部徳洲会病院・南部徳洲会病院では、過去1回ずつベーシックコースが開催されていて、この沖縄県では3回目のコース開催です。

受講者は、中部・南部の職員を主として、宮古島・石垣島などの離島のほか、札幌東徳洲会病院や八戸赤十字病院からの参加により25名、インストラクターやアシスタントも沖縄だけではなく関東や関西から20名集まり総勢45名となりました。

コース直前には、カリブ海にあるハイチにて大規模な地震が発生し、インストラクター3名が先遣隊や本隊にて出動するという、生々しい状況に受講生にとって緊迫感あるコースとなりました。

コース内容としては、1日目午前の講義は皆さん真剣な表情で講師の話を聞いていました。途中自炊訓練では本日の昼食を作ることもあって、皆さん楽しい表情で食事を作っていました。午後の実技に入るとトリアージ訓練や巡回診療で患者役のボランティアの迫真の演技に翻弄されたり、衛星電話の取り扱いでは緊張しながら実際に友人や家族に電話してみたり、トランシーバでは上手に通信できたりできなかったりと・・・また一部の機器にかんしては直後にハイチで使用されるとの事で、緊張や笑いの中にも真剣さが現れていました。

2日目も午前中のテストまでは、緊張した表情で講義を受けていましたが、テスト後のグループごとの講義はリラックスして笑いもある和やかな雰囲気でしたが、一変最後の記者会見訓練では、インストラクターの質問攻めに固まる受講生も!しかし、最後は全員このコースに合格することができ、受講生は達成感・充実感ある表情で帰路に着いてました。

今回はハイチ大地震がコースと重なったことにより、病院全体の危機管理や大規模災害への対応についてなど、災害は身近にあることを実感するコースでした。

今後このコースの拡張や災害時の活動に参加して、人々の為に生かされていく事が望まれます。
なお、次回開催時期については検討中です。近くお知らせします。

参加者集合写真

参加者集合写真

トリアージ訓練風景

トリアージ訓練風景

反省会

反省会

終了式

終了式