2月11・13日にシドニーでAUSTRAUMA(オーストラリア外傷学会)総会が開催されました。オーストラリア全土のみならずアメリカ、カナダ、イスラエル、シンガポール、ケニアなどから講演者、参加者が集まる世界的な学会です。特に今年度のテーマの一つとして災害医療が取り上げられ、MSF(国境なき医師団)のローマン・ギリ会長の招待講演とシンポジウムが目玉となっていました。本学会でTMATのこれまでの活動紹介と将来におけるオーストラリアとの連携への可能性についての提言を行う内容のポスターを発表しました。TMATおよび徳洲会グループはオーストラリアでは殆ど無名でしたが、ポスター前では関心のある参加者と質疑応答を行い、知名度をあげることが出来ました。また、ACSOT(米国外科学会外傷委員会)の災害救急管理対策コースをモデルに、本学会でも初めての災害コースが挙行され、TMATのベーシックコースとの連携を模索し参加しました。外傷学会中心となっているコースなのでMIMMS(英国の災害医療チーム)、JMTDR(JICAの緊急援助隊)、AMA(米国医師会)のBDLS(災害救援ベーシックコース)とは趣の異なる内容でした。TMATベーシックコースもこれらを参考にさらに改訂し、より質の高い研修会にしたいと思います。

説明をする原野院長

説明をする原野院長