『インドネシア・スマトラ沖地震TDMAT活動報告0106(1)』

2005年01月06日

05日 18:00
タイ タクアパーからの報告
モバイルクリニックの診療を開始。午前14名、午後20名の被災者の診察を行なった。
これまでは、国立タクアパー病院の看護師によって巡回診療が行なわれていたが、徳洲会グループの医療チームが引き継ぎ、巡回診療を数日継続する予定。病院内の診療では、手術を4件行い、全てデブリートメント術。ガーゼ交換や全身清拭の処置も継続した。

本日より、院内の清掃作業を始めた。現地職員や、被災者も参加し1時間程度で完了した。これまでは、被災者の身の回りは、ボランティアの方々が片付けを行なっていたが、清掃作業終了後は、被災者自ら皆回りの環境整備に取組んでいた。

被災直後と比較すると、業務量が減少してきている。

05日 23:00
インドネシア バンダアチェからの報告
空港到着後は、保健省の案内で、空港に隣接する30畳程の施設(公民館のような建物)にて仮眠をとった。午前中より、バンダアチェ市内を視察・情報収集。市内大きな道路を境に海側の町はほぼ消失している程の壊滅的な被害。

市内高台の町を視察。警察署横の建物に、約1,700名被災者が避難生活をしている。サンチェナ医師の医療チームと合同で、この地域の被災地の医療支援を行なうとの打診が、保健省よりあった。避難民と地域住民合わせて、7,700名が対象となっている。

現在、各国の医療チームが600名程度活動中。日本からの医療チームは、国軍の護衛の下、仮設診療所に、被災者が受診に来ている。他国の医療チームは、仮設テントなどで診療を行なっている。

徳洲会の医療チームが活動する場合は、仮設テントを宿舎として、警察署横の建物に仮設診療所を設けて、医療支援を検討。望ましくは、プレハブなどでの仮設診療所と宿舎の建設を大手建設業者の協力のもとに、行なう事が良い、との要望があった。今後は、一旦ジャカルタに帰り、必要備品の整備や、交通手段の確保を行い、必要に応じて、日本に帰国し、状況の詳細を報告予定。

05日 23:00
日本時間23:30頃、橋爪医師より電話連絡。「強い地震を感じている。状況を至急調査願う」。本震と同じ地域を震源にM5.5の強い地震があった。夜間である為、津波の確認は出来ず。一時携帯電話が不通となったが、23:45頃、連絡が取れ、無事を確認。電話の最中にも、同じような地震があり、途中で停電となった。空港近くは高台であり、建物もしっかりしている為、特に被害なし。現地でも特にパニックなどはない。インターネット検索では、津波発生の情報はない。