中国青海省玉樹チベット族自治州玉樹県で14日午前7時49分(日本時間同8時49分)、マグニチュード(M)7.1の地震が発生し、多数の死者及び負傷者が出る。

 (写真:産経新聞)

(写真:産経新聞)

 

4月14日

16:00頃

TMAT事務局で情報収集活動が開始される。この時点でのマスコミ各社による報道では死者約300人、負傷者約8000人。空港から被災地までの道路が封鎖状態とのこと。

18:00頃

中国当局が被災者らにテント5000張、上着5万着、毛布5万枚を配布する方針を示す。死者数が400人に達した。また、玉樹県の空港が閉鎖状態に陥っているとの報道があった。

派遣の可能性が高まってきたため、被災地へのアクセスの方法を調査開始。

20:00頃

外務省に問い合わせをしたが、現時点では情報収集中であり、正確に把握している情報は報道されているものとほぼ同じである旨伝えられる。派遣される場合に備えて先遣隊の候補を検討する。

4月15日

7:30頃

地震による死者が589人、負傷者が約1万人に達し、また報道では死者数、負傷者数共に増加するであろうとのこと。こうした情勢を踏まえ、TMATは先遣隊派遣を決定した。

複数の国際NGOより青海省玉樹県への緊急援助を開始するとの発表があった。日本のNGOではAMDAが調整員の派遣を決定した模様。

10:00頃

西寧にある空港が機能している空港の中で被災地に最寄りである旨確認する。

先遣隊の隊員3名が決定。派遣メンバーは下記のとおり。

隊長 田川 豊秋 (たがわ とよあき) (東天城クリニック 医師/院長)
コーディネーター 野口 幸洋 (のぐち ゆきひろ) (四街道徳洲会病院 管理栄養士/副主任)
通訳 蔡  光鎬 (サイ コウコウ) (四街道徳洲会病院 事務職)

12:00頃

先遣隊のフライトスケジュールが決まる。フライト詳細は下記のとおり。

4月15日(木) CA168 19:00 成田発 – 21:55北京着 北京一泊
4月16日(金) CA1207 7:20 北京発 – 9:50西寧着
4月20日(火) CA1208 11:05 西寧発 – 13:30北京着
同 日 CA421 16:40 北京発 – 21:00成田着

13:00頃

現地に関しての詳しい情報や高山病対策について情報収集。現地で支援にあたっている救助隊員の多くが寒さと高山病に悩まされ、活動をスムーズに行えていないと報道されていることが判明。先遣隊のメンバーは各自被災地へ向けての準備を始める。

17:00頃

先遣隊メンバー全員成田空港に合流。

毎日新聞、共同通信社、時事通信社、NHKより取材を受ける。

NHKからはテレビ取材も受ける。

19:40

先遣隊3名、CA168にて北京へ出発。

23:50頃(北京の現地時間22:50頃)

先遣隊北京へ到着。

4月16日(金)

1:00頃(現地時間0:00頃)

先遣隊が北京の宿舎へ到着。

7:00頃(現地時間6:00頃)

先遣隊が西寧に向けて出発する為、北京空港に入る。救援物資を大量に持った乗客も見かけられた。

(文責 TMAT事務局コーディネーター 古田・猪俣)