4月5日(火)

各地区の診療報告

【南三陸地区】
ベイサイドアリーナでの診療数 : 167名 男性70名、女性93名
内科130名、外科11名、小児科22例 ノロウィルス、インフルエンザ症例はなし

ベイサイドアリーナから約40名の被災者が移動したが、移動先の情報がない。
リハビリ部もこれに対する対応ができない。体操参加者は3名。

巡回診療

保呂毛 32名
感染症の発生はないがこれまで沢水を飲んで下痢をした被災者がいた。今でもこの水は食洗などに使用している。保健所に連絡を予定。

旭ヶ丘 23名
上気道炎、花粉症が多い。 観光ホテル 観洋が大浴場を開放しており、この施設に隣接する職員用施設マリンパル2階が隊員の宿泊所だが布団も暖房も充実しており、寝袋は不要。ただし、ベイサイドアリーナ当直者は寝袋を持参したほうがよいとのこと。

元々用意されていた聴診器やペンライトがいつのまにかなくなっているので、医師・看護師は持参した方がよいとのこと。
また、マリンパル宿泊者もトイレは屋外の仮設トイレなのでできればヘッドライトの持参をすすめるとのこと。

食事に関してはお菓子など以外は十分にあるそうです。
本日千葉西小児科グループと情報交換の機会があり、現在歌津地区で活動中とのことであった。

【本吉地区】
本日の診療数 178名 男性46名、女性132名 (うち小児科4名、外科2名含む)
巡回診療は1件 春圃苑にて11名を診察し、採血2例、処方4例を施行。尿道バルーンの留置も行った。

本吉病院では固定電話・FAXが使用可となった。

元々38床の病院だが、ベッドは空いており、隊員はこのベッドで寝泊まりしており、ここはエアコン・照明も問題はない。
本吉病院には昨日から自衛隊のレントゲン車の配備が検討されていたが、明日駐車場の瓦礫の撤去作業が行われ、大型のレントゲン車を設置できるかどうかを見て決めるとのこと。

【千葉西徳洲会病院小児科チーム】
3月23日より現地入りしている第4次隊

医師 三宅 隆太
医師 馬場 正和
医師 小笠原 彩
看護師 池田 幸四郎

の4名が活動中。

千葉西病院の金 憲徳先生よりの報告は以下の通り。

4月5日、徳洲会小児科グループの震災地活動報告。
4月5日 南三陸ベイサイドアリーナにて朝のミーティング参加。TMATとして参加して いる岸和田Hp.の松元先生と情報交換。
その後、 一人は本吉病院にて小児科外来診療及び成人診療のお手伝い(9時~17時)。小児患者少なかった。アレルギー疾患のみ。

二人は南三陸での巡回診療及び避難所視察(小児母集団調査・心理状態調査)。
巡回先は歌津中学校、平成の森、歌津つつじ園、名足保育園、馬場・中山生活セ ンター、泊浜生活センターの6か所。喘息患者とアレルギー患者数名、ノロ感染症1名。

巡回聞き取り調査の結果分かったことは、避難所からはベイサイドアリーナ診療所・本吉病院などを受診するのは難しいということ。
歌津中学校までならば行くことできるので、小児科医常在の希望者が多いということ。 乳幼児の多くは「疎開」済。ただし、多くの人が今しばらくの歌津滞在希望。

明日は気仙沼市小児科開業医の三条先生と今後の本吉地区の小児診療について打ち合わせ。
今週の活動場は火・金で本吉病院、水・土でベイサイドアリーナ、歌津中学校予定。ただし、明後日震災地入りする東北大学小児科チームと7日に情報交換予定 しているので、話し合いの結果活動地域変更あり。

【その他】

徳洲会グループの看護師は今後仙台徳洲会病院の病棟勤務の可能性もあるため、看護部からは白衣を持参するようにとの通達が流れている。

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(文責:清水 徹郎)