3月28日(月)

本日の被災地の天候は晴れ。日中は過ごしやすい日となった。 午前中震度5の地震があったが、被害報告はなかった。 各地区の診療報告

【大船渡地区】
大船渡リアスホール診療 計23名(男性11名 女性12名)(内科疾患19名 外科疾患3名 眼科疾患1名)
アヤヒメホール診療 計13名(男性3名 女性10名)(内科疾患 8名 外科疾患1名 その他4名)
合計36名

午前中あった地震直後に避難所周辺を巡回したが、特に被害がないことを確認した。
地震の影響で津波注意報が出たがすぐに解除された為、予定どおり巡回診療を行うことができた。
長期にわたる避難所生活で被災者の方の精神状態が悪くなっているように感じる。(特に高齢者のかたについて)今後はメンタルケアも必要になると思われる。

【南三陸地区】
ベイサイドアリーナ内診療計145名、内救急搬送4名 (救急搬送内訳:心筋梗塞1名、意識障害1名、悪性リンパ種1名、肺気腫1名)
更に、アリーナ内でラウンドを行い、3名の方を診察した。
地域での巡回診療は、午前中に発令された津波注意報が解除されたことを確認し、実施した。
巡回診療内訳(マリンパル2名、大上坊24名、林生活センター28名、大久保地区30名、合計84名)
午後、アリーナ内の被災者の方に向けてリハビリ体操を行った(参加者は19名)。
長期間に渡る避難所生活な為、非常に好評であった。
志津川小学校では、看護師2名による診療補助を継続した。

*その他特記事項
1.本日よりイスラエルの医療支援部隊が南三陸へ到着し、医療支援活動を始める。
イスラエルの医療支援チームは計6棟の仮設診療所(プレハブ)を建て、診療体制を整えている。
検査機器及び医療器材も充実しており、当面診療はTMAT、検査等をイスラエルチームに依頼するなど役割を分担し活動を行う予定。

2.昨日、時事通信・東洋経済新聞社(新報社)が取材に来た。

3.明日3月29日(火)は読売新聞が取材に来る予定。

【階上地区】
階上中学校仮設診療所にて合計48名を診療 (男性22名 女性16名)(内科疾患30名 外科疾患8名)
巡回診療 面瀬中学校にて計8名の診療を行う。

午前中にあった地震の被害はなかったが、万が一の事態に備え、医師会のミーティングをキャンセルし、待機した。

【本吉地区】
本吉病院にて外来合計92名。救急搬送は0件 (男性 27名 女性32名)
(内科疾患55名 外科疾患4名)
(小児科 男児16名、女児16名)
*千葉西の小児科チームによる診療を含む その他、千葉西の小児科チームが児童の巡回をおこなった。(男児4名、女児11名)

巡回診療(春圃苑)にて 内科7名 小児科1名 気仙沼市役所職員28名に対して検診を行った。(市役所職員は被災以来休み無く働いている為、市より依頼があった。)*特記事項 アメリカのNGO団体ホープ職員及びハーバード大学教員が本吉地区の視察に訪れた。

●活動全体における特記事項 先週の土日にかけて、日野病院 馬場院長が福島県相馬市の立谷秀清市長と面談。相馬市内にある病院の精神科の診療応援依頼を受けた。

*4月12日(火)より公立相馬総合病院にて毎週火曜日・外来診察を馬場院長が行うことが決定した。

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(文責:猪俣 森太郎)