西日本豪雨災害
TMAT災害医療活動報告

平成 30 年 7 月 18 日 23:00

第10報

7 月 18 日
【岡山県】
8:00 頃
避難所内関係者による定時ミーティングに浦部医師が参加。

9:00 頃
診療開始。本日は岡山日赤チームと合同。

9:00 頃
倉敷市保健所での医療ミーティング(KuraDRO)に坂元医師が出席。昨日より吉備医師会災害復興支援室を設営し、移動検診車で真備記念病院が AMDA と連携して運用する予定。また、本日よりまび記念病院が主体となり仮設診療所が開設され、保険診療を行う。徐々に保険診療が再開しているため、地元医療機関につなげる努力をする必要がある。また心のケアチーム介入の必要ある患者がいれば KuraDRO 本部に連絡するようにとのこと。

11:30 頃
TMAT 事務局の野口と阪木が岡田小学校避難所に到着。

13:30 頃
巡回診療実施。朝ミーティング看護師、保健師、JRAT、DWAT の巡回から情報提供と診察依頼を受け、ピックアップされた 5 名を中心に浦部医師と村上看護師で医師巡回を行なった。伝染性膿痂疹のため保健室(仮設診療所)へ通っている幼児の処置に対応した。

14:00 頃
野口と石崎看護師が、避難所運営に関する件(避難住民の把握や、避難部屋の移動・調整など)について、担当の倉敷市職員と話し会い。

16:00 頃
診療終了。内科 7 名、外科 18 名の診察を行った。16 時以降は日本赤十字奈良支社チームに夜診を引き継いだ。

16:30 頃
避難所市職員、DWAT(災害時福祉チーム)、ピースボート(避難所運営を支援する団体)と、野口・石崎看護師で避難所運営に関するミーティングを実施。避難部屋移動が必要な避難者への対応、今後住民主体の運営に移行すること、市職員の負担が大きいため今後の行政支援の体制について話し合った。住民代表を巻き込み、各避難部屋の班長指名やそのためのチラシ作成等を行うことと、避難所運営に関するミーティングを当面 16:30 から関係者で行うこととした。

18:00 頃
倉敷市保健所での医療ミーティングに坂元医師と村上看護師が出席。市販薬が各避難所に散乱している状況と対策、避難所運営支援の必要性についてなどについて発言を行い、その点についての対応が話し合われた。また、支援チームが無償で医療や薬を提供していることの問題点が出てきているため、医療に関しては地元医療機関の通常診療に移行する必要があり、避難所から受診できるように、行政と協力し巡回バスやタクシーの手配を週明けから行うことなどが話し合われた。

20:00 頃
夜間巡回診療実施。災害支援ナースと一緒に、北館、南館、体育館、歴史館の巡回診療を行った。

21:00 頃
翌日に部屋移動が必要なご家族に対して、野口が移動の理由説明を実施。予定 7 家族全てから同意が取れ、翌日移動を行う予定。日中避難所におられない方が多く、夜間帯の対応が重要である。

本日は、厚生労働省、KuraDRO の統括責任者が現場の視察があったため、診察室での現状を報告した。また、昨日子供たちと作成した、手指衛生周知の看板についても、各手洗い場に張り付け作業を行った。

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避難所内の巡回診療を毎日実施。

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手洗い看板を子供たちと設置

事務局担当
野口 幸洋 (NPO法人TMAT/ 一般社団法人徳洲会東京本部)

(文責 事務局 野口 幸洋)
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