2020年九州南部豪雨(熊本県)
TMAT災害医療活動報告 第4報

2020 年 7 月 8 日 23:00

第4報

8:30 頃
人吉医療調整本部会議に浦部医師参加。
活動について、依然として救助活動と亜急性期の支援とが並行している状況。
天候が回復した為、特に球磨村は孤立集落からの救助があるだろうとのこと。
感染対策については新型コロナウイルス感染症以外にも、食中毒、DVTなども啓蒙するようにとのこと。
通信について、固定電話は全て開通した。夕方の会議は18時からとなる。
また、医療調整本部の三村先生にご挨拶。TMATの活動をかなり評価いただいている印象。今後も多良木高校はTMATに任せたいとの言葉をいただく。今日は医療調整本部の名前で多良木町役場の災害対策本部と連携をはかってみてほしいとの依頼を受ける。TMATからは、指示命令系統が不安定であるため、救助者の避難所への割り振りが決まったときには早めに本部から直接連絡が欲しいことを提案する。

11:00 頃
高沢地区から101名、糸原地区から40名、13時に受け入れ要請あり。
現在用意しているスペースでは足りないため、第一体育館を開放し受入れ準備を始める。

12:00 頃
13時に避難者が到着予定。最大140名との連絡が入る。

12:30 頃
本隊第1陣當麻医師、合田医師、上國料看護師、伊藤看護師、武智調整員が合流。
ブリーフィングを実施。13時の避難者受入れについて準備する。

福祉避難所へ移動要請のあった避難者の対応のため、人吉保健所から地域包括支援センターの社会福祉士到着。
福祉避難所への移動調整。受け入れの避難所のトリアージのため応援の人員を要請。

13:00 頃
受入れ予定避難者が240人に増加。第2体育館も開放し、受入れ準備をする。

13:20
熊本県職員、人吉保健所から運営支援到着。人吉保健所地域包括センターから受入れ支援にケアマネージャー10名が到着。
坂元医師、當麻医師は地元医師会長へ挨拶に訪問。

14:00 頃
ダンボールベッドが200個ほど到着。搬入と設置の支援。
クロノロが昨日の朝から更新されていなかったため、作成。
多良木町役員が行政支援として到着。多良木町との連携が確立したため、対策本部への訪問は中止。支援者の休憩所を設置する。
福岡件保健師が巡回に到着。情報共有を行った。また避難者より依頼があり1名処方実施。避難所受け入れ名簿の雛形を作成。

18:00 頃
當麻医師が人吉保健所開催の地域災害時保健医療対策会議に参加。人吉医療センターで行われていた医療調整会議は今後は人吉保健所主導で行われる。
調整本部も明日から保健所へ移動するとのこと。地域全体的には避難所は縮小の方向で動いているとのこと。

19:00 頃
坂元医師、川添看護師、和田看護師、西原調整員の先遣隊4名が本日の活動をもって撤収。
夜間走行となる為、安全を期して熊本駅周辺にて宿泊し、早朝に福岡徳洲会病院に向けて出発する。

20:30 頃
桜ドームより避難者が数名ずつ到着し始める。受入れ支援を行う。

21:30 頃
福岡病院先遣隊が熊本駅宿舎へ到着。

22:30 頃
到着避難者は合計57名。受入れが落ち着いた為、當麻医師、伊藤看護師、武智調整員は宿舎へ向けて出発準備。浦部医師、上国料看護師は夜間の運営者(熊本県職員、多良木町役員)と業務の確認のミーティング。
本日の宿直は合田医師、橋本薬剤師が担当。

明日は医療調整本部へ浦部医師、上國料看護師が参加、當麻医師、伊藤看護師、武智調整員は多良木高校避難所へ向かう予定。

先遣隊、本隊第1陣合流

避難者受入れ時の受付

体育館に段ボールベッド設置完了

事務局担当
野口 幸洋 (NPO 法人 TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)
阪木 志帆 (NPO 法人 TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)
文責 事務局 野口 幸洋
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