2020年九州南部豪雨(熊本県)
TMAT災害医療活動報告 第5報

2020 年 7 月 9 日 23:00

第5報

6:00
宿直を担当した合田医師、橋本薬剤師で避難者の人数把握。
車中泊をする避難者はおらず、学校内に 139 名の避難者が滞在している。夜間の医療ニーズない状況である。

7:00
朝食時に、検温を実施。発熱患者などが避難者にいないことを確認。

7:10 頃
當麻医師、伊藤看護師、武智調整員は多良木高校へ向けて宿舎を出発。
浦部医師、上國料看護師は人吉医療センターで行われる 8:30 からの医療調整本部ミーティングに参加する予定。

8:00 頃
浦部医師、上國料看護師が医療調整本部へ到着。

9:00 頃
多良木高校内でミーティングを実施。本日届く物資の確認や移動してくる避難者の地域や人数の確認の情報共有を行った。
夕方 16:00 からミーティングを行う予定。

9:30 頃
医療調整本部ミーティング終了。本日多良木高校へ JMAT が入る為、TMAT から引継ぎをしてほしいとの依頼がある。
また、救助活動はまだ続いており、さくらドームには人が残っている状況。感染症対策について、
トイレからのコロナ感染に留意してほしいとの情報共有があった。医療調整本部は本
日人吉保健所へ移動する。夕方 16:30 から保健所主体の合同会議を行い、18:30 から医療調整本部会議を実施予定。

10:00 頃
上國料看護師、伊藤看護師は保健師と共に巡回。介助が必要な避難者を福祉避難所への移動を支援。
橋本薬剤師は常用薬の無い避難者の相談対応。

10:30 頃
浦部医師、上國料看護師が多良木高校へ到着。

本日の予定として、自衛隊が設置する風呂環境の確認、
風呂介助の必要な避難者の確認。16:00 からの保健所ミーティングは當麻医師、合田医
師、橋本薬剤師が出席予定。避難所内ではラジオ体操の実施やトイレの衛生管理も確認する予定。

DMAT、JMAT、福岡保健師と共に昨日入所した避難者の巡回。災害処
方箋での処方が必要な患者の対応を行う。

12:40 頃
合田医師、武智調整員は錦町体育館を訪問。情報収集を行う。

13:00 頃
錦町より 15 名の避難者が多良木高校へ向けて 13:30 出発予定との連絡が入る。

14:00 頃
錦町より 10 名の避難者が到着。県職員より受け入れの避難者の内、処方薬がない方の対応を依頼され対応する。

15:00 頃
行政役員、ボランティアと共に、学校全体でラジオ体操を実施。

15:30 頃
合田医師より JMAT に避難所運営に関して引き継ぎ。また、DHEAT と人吉保健所からの運営支援保健師の提案で避難所
内で全体ミーティングを実施。今後の運営などについて協議する。行政は長崎県と熊本県から応援が入るとのこと。

16:30 頃
當麻医師、合田医師、橋本薬剤師が保健所の医療調整会議に出席。

15:00~17:00
自衛隊風呂の設置が完成した為、入浴施設を視察し安全性を確認。介助が必要な避難者の入浴介助を TMAT(伊藤看護師)と DMAT で実施する。
また、断続的に少数の新規避難者の入所があり受入れを支援。

18:00
提出した避難所アセスメントシートの補足で避難所の課題を医療調整本部へ伝達し、明日以降の医療チーム介入についての提
案を行う。

18:30 頃
浦部医師が先遣活動を終えて撤収する。

20:45 頃
本日の予定していた活動を終了。夜間の医療ニーズはない為宿直をせず第一陣全員で多良木町を出発し宿舎へ向かう。

22:00 頃
宿舎へ到着。明日は 6 時に宿舎出発予定とし、本日の活動を終了とした。

要介助者の福祉施設への移送支援

多良木高 校避難 所支援チ ーム DMAT,福岡県保健師,TMAT

事務局担当
野口 幸洋 (NPO 法人 TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)
阪木 志帆 (NPO 法人 TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)
文責 事務局 野口 幸洋
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