2023トルコ南東部地震 TMAT災害医療活動報告

2023年2月14日  11:00

第7報

2月13日
日本時間9:30頃

第1陣2班の4名が成田空港から出発。イスタンブールを経由して、現地時間13日22:00頃にアダナに到着する予定。

7:40頃(以下現地時間)

先遣隊3名、第1陣6名、通訳4名の13名はアダナの宿舎を出発。昨日確認した活動サイトから活動場所が変更になるとの連絡が入り、まずはオスマニエ災害対策本部に向かってから活動サイトを目指すこととなった。
なお、安全面を考慮し生活拠点はアダナに置き、活動サイトまでは毎日通う形をとることにした(片道約2時間)。

8:30頃

EMTCCに報告する診療報告MDS(Minimum Data Set)について、本日より運用が開始されるとEMTCCに入っているJDR医師から連絡が入る。早速昨日数名の診察をした分について、MDSに登録。今回のトルコ地震支援で運用されるEMTCCのMDS報告について、TMATが最初の登録となった。

9:30頃

オスマニエ災害対策本部到着。現地医療関係者とともに新しい活動サイトに向かう。新しい診療サイトは、オスマニエ中心部から東へ30分ほど行った「バーチェ」という地域。小さな町で、この町にあるBahce Devlet Hastanesiという病院の前に設置された仮設診療所で活動を予定している。

10:30頃

バーチェの病院に到着。ここにはUMKEというトルコの国立医療レスキューチームが入っており、2名の医師が昼夜問わず、約200名の患者を対応しているとのこと(内科疾患がほとんどで、外傷患者ほとんどいないとの話)。重症であれば救急車が2台あり、オスマニエへ搬送可能であるとのこと。UMKEが設置している仮設診療所で診療を開始。当初は内科疾患が多いとの情報だったが、外傷患者が多く来院。地元医療者にトルコの治療方法のスタンダードについて指導を受けながら実施した。(仮設診療所はテントで、周りに大きな建物もないため余震によるリスクもない)本日は20名の外科系患者を対応。全てEMTCCへMDSの報告を完了し、17:00頃本日の診療を終了した。
※途中、診療所エリアで誤って地元の車両が犬を引いてしまう事故が発生。TMATメンバーはその犬のケガの対応を実施。その風景をみていた地元の住民から、TMATへの信頼を得ることができた。

17:00頃

バーチェの活動サイトからアダナに向けて出発。

19:00頃

アダナの宿舎到着し、ミーティングを実施。明日以降は9時~17時まで診療を実施することとした。また、アダナからバーチェまで移動に2時間かかるため、毎日朝7時に出発することにした。

23:30頃

第1陣2班の4名がアダナに到着、宿舎の先遣隊・第1陣1班と合流した。明日からは第1
陣10名が中心となり活動を行う。また先遣隊3名は、明日14日夜の便でアダナを発ち帰国する予定。

活動サイトの位置



診療活動の様子

本隊第1陣2班 右から:村田医師、浅野看護師、西沢ロジ、坂口薬剤師

なお、TMATでは今回のトルコ南東部地震支援に関するクラウドファンディングを開始しています。ぜひご協力いただきたいとともに、皆様のお知り合いにもお知らせいただけると幸いです。
TMAT トルコ南東部地震支援クラウドファンディング

事務局担当
野口 幸洋 (NPO 法人 TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)
阪木 志帆 (NPO 法人 TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)

文責 事務局 野口 幸洋

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