【 平成18年 6月 7日 00:30 】
医療活動状況
6月6日
診療所全体の患者数は不明(後日確認)
TMAT担当 47名
うち処置 34名
*レントゲン撮影の為、患者さんが長蛇の列、他の医療機関から、技師に紹介があり、18時から、次々に撮影を開始しています。
*第2陣全員で入院患者さんの回診を行っています。
- 介達牽引をされていた幼女と老婆は骨折のないことが判明。そのまま退院。
幼女は牽引をはずしたところで下肢を他動的に動かしても痛みはない。
カルテを見るとunstable pelvic fractureとあった。どうやら成長線を誤認したものと考えられる。
⇒ ギプスを巻いている患者さんが、必ずしも骨折とは限らない。
*震災後1週間がたち、初期治療がなされた傷の感染が目立つ。
*サソリに指を刺されたという若者が1名。
*トラックに乗って下腹部痛を訴える若者が搬送される。レジンによる骨盤の創外固定を受けている。圧痛は軽度だが下腹部が膨満している。尿閉か?受傷後1週間となれば腹腔内出血は否定的かとも思われたが、いずれにしても精査が必要との判断によりそのまま、他の医療機関に転送。
*サランラップによる密封も実施していますが、気候による影響か、患者さんには不評のようです。一番人気はソフラチュールのようです(創傷被覆剤)
*傷病の程度としては通院レベルで十分と考えられる
*家屋の倒壊により、住居がないことを理由に入院している患者さんもいます。
⇒ 福祉面や、住宅復興に関する側面の充実が望まれます。
橋爪医師帰国へ
- 橋爪医師は、清水医師への引継ぎ終了後、ジョグジャカルタを出発し、デンパサール経由で帰路に着きます。6月7日(水) JAL 726便 9:35成田着
タバナン県立病院でのミーティング
- 橋爪医師は、デンパサール空港到着後、サンジャナ院長とミーティング。
今後の活動内容に関して、意見交換しています。 タバナン県立病院の災害医療チームは、6月12日を目処に活動を終了予定とのことです。 タバナン県立病院のチームは現在撤収していますが、6月7日より、総合診療医が見地向け出発予定です。
コーディネート活動
- 日本から運搬した大型テントがジョグジャカルタに到着。
- インターネット環境が安定せず、写真データーなど、現地からの情報が得られません。
- 6月7日は現地医療状況の調査予定
バントゥルの既存の医療施設2箇所視察
バントゥルのインドネシア軍が設置した仮設病院1箇所視察
バントゥルのJICAの仮設診療所との情報交換
ジョグジャカルタの国立病院2箇所視察
を予定しています。清水医師、萩原コーディネーターは終日不在です。
*本日より、現地報告は、隊長の清水医師より頂いています。

ジャワ島中部地震 日本からの災害医療チームの活動拠点
(文責 事務局 ㈱徳洲会 吉 紀三)