ベネズエラ地震 TMAT災害医療活動報告
2026年7月4日 17:00(日本時間)
第5報
■災害概要
現地の最新発表によると、これまでに死者は2,200人以上、負傷者は1万人を超える甚大な被害が報告されている。
先遣隊の調査によると、首都カラカス中心部周辺に致命的な被害は見受けられないものの、先遣隊の進出先である沿岸のラ・グアイラ地域に集中している。
■行動経過・予定(以下、現地時間)
【7月3日】
午前
活動サイトとなる「Hospital Dr. Domingo Luciani」にて、同院の病院長、事務長、院内医療統括医師、ならびにJDR(国際緊急援助隊)、TMATによる今後の医療支援活動に関する調整会議を実施した。
現在、同院の通常診療科は休止中であるが、7月6日(月)からの外来再開(診療時間 7:30〜16:00/17:00)に向けて準備が進められている。地震発生直後には約220名の患者を受け入れ、うち30〜40名の外傷患者に対して手術を施行した。被災地であるラ・グアイラから多数の患者が搬送されているが、手術後も自宅を失ったために退院できない患者が滞留しており、ベネズエラ保健省(MOH)による現地評価も進められている状況である。
JDR、TMATに対しては、Walk-in(徒歩来院)患者や救急外来受診患者への診療支援の要請があった。
協議の結果、JDRは明日(7月4日)より病院駐車場に診療ブースを立ち上げて活動を開始し、TMATは本日午後から同病院の救急外来(ER)での診療支援を担当することが決定した。なお、JDRは5日頃に本隊が到着する予定である。
午後
調整会議での決定に基づき、「Hospital Dr. Domingo Luciani」の救急外来(ER)において、TMATによる医療支援活動を本格的に開始した。被災地からの搬送患者や急患への対
応にあたり、夜20時まで診察や処置などの診療支援を行った。病院スタッフやJDRと緊密に連携しながら、引き続き確実な医療を提供していく。
【7月4日の予定】
引き続き「Hospital Dr. Domingo Luciani」における診療支援を継続する。
【今後の方針について】
ベネズエラ保健省の許可を得て、カラカスの中核病院における支援を開始しているが、JDR本隊の派遣に加え、ベネズエラ国内には北米、中南米、欧州から多くのEMT(緊急医療チーム)が同省の許可を得て活動を開始している状況にある。
これらを受けて、TMATとしては本活動サイトへの追加派遣は行わず、現チーム(3名)がJDRとの連携を図りながら活動を展開していく方針とする。一方で、現地で活動する他の日本のNGOとも引き続き連携を図っているため、今後の状況変化に応じた追加派遣の可能性についてもあわせて検討を続けていく予定である。

[JDR(国際緊急援助隊医療チーム)とも連携]

[病院には行方不明になった人々の手がかりを求める写真や情報が、何枚も壁に張り出されていた。]


[初日TMATはERでの支援を開始。午後から夜まで対応。]
★今後の情勢変化や本隊派遣、物資支援の可能性も含め、引き続き情報に留意していただけますようお願い申し上げます 。
なお、今回のベネズエラ地震に対するTMAT災害支援活動のクラウドファンディングを継続しております 。皆さまの温かいご支援・ご協力をよろしくお願いいたします 。
事務局担当
野口 幸洋 (NPO法人TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)
阪木 志帆 (NPO法人TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)
文責 事務局 野口 幸洋





