2月24日のウクライナに対するロシアの軍事侵攻開始以降、現在までに200万人を超える国民が隣国へ避難をし、ウクライナ国内においても多くの避難民が発生している状況です。TMATでは継続的に複数の国に対する情報収集を行い、支援の可能性を検討してまいりました。

中でも、ウクライナ難民を受け入れている国の一つで、ウクライナ南部の隣国であるモルドバ共和国は、人口約260万人ほどの小国で、欧州の中でも貧しいとされている国であり、その国に約30万人のウクライナ難民が避難してきている状況です。さらに、同国はウクライナ南部(黒海に接する)の都市「オデッサ」からも160㎞ほどしか離れておらず、今後ロシア軍の侵攻次第ではさらに多くの難民が押し寄せる可能性があります。また、同国はロシアからのエネルギーに依存しており、ウクライナ危機発生以降物価が急上昇しているとのことです。

そのような状況から、TMATでは同国と平時から交流を持ち活動している団体「モルドバジャパン(東京都・新宿区)」と協議を行い、現地パートナーであるNGO「モルドバ日本文化文明協会(モルドバ・キシナウ)」の代表とコンタクトを取り、昨日3月20日(日)にオンラインで直接ミーティングを実施(ロシア語でミーティング実施)、具体的な支援について検討を行いました。その結果、以下の支援を行うことを早急に検討することといたします。

①TMATと現地NGO「モルドバ日本文化文明協会」と連携し、同団体を通じモルドバ国内に避難しているウクライナ難民に対して、衛生資材、食料、その他生活用品(特に子供や乳児に対するもの)などの物資支援を行う。
②TMATと現地NGO「モルドバ日本文化文明協会」と連携し、モルドバ国内のウクライナ人コミュニティで組織するNGO「National Congress of Ukrainians of Moldova」を通じ、ウクライナ国内へ医薬品の支援を行う。
※「National Congress of Ukrainians of Moldova」はウクライナ国内へ直接支援を行っているNGOで、すでにモルドバ日本文化文明協会を通じ同団体の代表と協議を開始している。
TMATが従来行ってきた医療チームの派遣による支援ではありませんが、現地にとって最も必要とされる支援について、現地の信頼できるパートナーと一緒に検討をしてまいります。
引き続き、ご支援ご協力のほどよろしくお願いいたします。