3月5日(現地時間)

18:30頃より河内隊長、高力医師、石道医師はカウンターパートとなったサンファン病院の救急外来にて診療を開始し、AM12:00までの夜間診療を担当した。合計24名の診療を行い、内科系の疾患患者がほとんどであった。

[診療内訳]
男性16名 女性8名 計24名
(10代未満2名 20代4名 30代5名 40代6名 50代7名)

また現地は、日中30度近くまで上がる一方朝方はかなり冷え込み気温の差が激しい。

3月6日(現地時間)

9:00頃診療を開始。河内隊長、高力医師、石道医師、飯高医師、瀬戸看護師、濱田看護師、板脇看護師の7名が交代で外来診療と入院患者回診をおこなった。TMATチームは外来にて主に外傷治療とバイタルチェックを担当した。震災による外傷患者は少ないものの、内科系の疾患や震災のストレスによる腹痛・頭痛で来院される患者が多い状態であった。また、入院回診では同病医師と一緒に9名の患者の回診を行った。この日はAM12:00まで診療を行い合計で72名の診療を行った。

[診療内訳]
男性33名 女性38名 不明1名 計72名
(10代未満15名 10代13名 20代9名 30代6名 40代5名 50代9名 60代3名 70代6名 80代5名 不明1名)

また、河内隊長と佐藤コーディネーターは病院警護にあたっている軍の車でカウケネス市街の視察を行った。街はレンガ作りの建物が多く、地震により4割程度の建物が損壊もしくは倒壊をしていた(カウントにより44件中15件が倒・損壊)。街のスーパーマーケットは再開していたが、パンや米などの穀物類のみが売られており肉や魚の生鮮品はない状態であった。また、建物の外の露店で野菜が売られていた。街の人の話によると、この街は人口5000人で死者は20~25名程度であったが、行方不明者数は不明である。

サンファン病院航空写真

サンファン病院航空写真

外来にて外傷治療

外来にて外傷治療

街の建物は4割程度が倒損壊している

街の建物は4割程度が倒損壊している

崩壊した橋

崩壊した橋

事務局担当橋爪 慶人 岸和田徳洲会病院 医師 TMAT理事
原野 和芳 四街道徳洲会病院 院長 TMAT監事
高橋 淳  東京西徳洲会病院 看護師 TMATベーシックコースプロバイダー
野口 幸洋 四街道徳洲会病院 管理栄養士 TMATベーシックコースサブチューター

(文責 事務局 野口 幸洋)